色んな角度で蹴ってみる  ~白黒と青赤のある日常~





ユベントスとFC東京を中心とした雑感やら (2012年9月からTwitterをメインに)

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WorldCup Actually vol.3  '94USA編

今年は4年に1度のワールドカップが行われる。
開催国は欧州大陸のドイツ。
16の州があり、有名なライン川、ドナウ川、エルベ川が流れているドイツ。
当ブログでは代表について、W杯について、ほとんど記されていないという事で、
至って衝動的に過去のW杯について語る企画、始めちゃってます(笑)
インタビュアーJT氏による世界最小規模の対談形式にて、思い出を振り返ってみちゃいます。

第三弾はUSAで開催された94年のW杯についてのあ~でもねーこ~でもねー・・・。


長いので、めっぽう暇な方はど~ぞ。
クソ長ぇよ・・・





 ― さて、今回はサッカー不毛の地と言われていたUSAでの大会について好き勝手に語ろう。
  まず最初に、日本はドーハの悲劇と言われるアジア予選での敗退があってW杯初出場が叶わなかった。
  このあたりから話を始めたいんだけど、アジア予選は全部観てた?


「観てたよ。確かタイ戦で辛勝、バングラディッシュ戦で大勝といった感じで、USAを目指す道が始まったんだよね。
本音を言うと、この頃のチームほど熱くなれた日本代表ってそれ以降にないかもしれない。
憧れに近い選手が揃ってたし、多くの人が納得できる選出だったと思うし、日本の代表といえるメンバーだった。
逆に今ほど選手の選択肢が多くなかったのかも知れないけれど。
最終予選では悲劇となってしまったイラク戦よりも、UAEや北朝鮮との試合結果が響いたよね。
もっと得点できたと思うし。結果論で今更そんな事いうのもなんだけど。」

 ― イランには負けてしまったけど、宿敵韓国に史上初めてと言って良いほど内容でも結果でも完勝した。
  正直あの時点でお腹一杯になっちゃったのかな?


「そんな事はないと思いたい。ただ最終予選の浮き沈み、韓国との歴史云々もあり、韓国戦がピークだったかもね。
張り詰めた緊張や重圧が、試合後にドロドロ~っと解けていったのかもしれない。嬉し泣きする選手もいたしね。
それにイラクは最終予選ではノーマークだった。余力をあまり残せなかったんじゃないかな?
でもイラクは凄く良いチームだったよ。USAとの政治的絡みがあったのか、日本に有利な笛が多かった試合で、
彼らは本戦出場不可能な中、モチベーションを下げずに憎いほどよく戦ったよ。フセインから刑罰云々の話もあったけど(笑)
最終予選で最も強敵だった感じがするよ。」

 ― やっぱりあの負け方はショックだった?

「負けてないから!! 引き分けだっつ~の!(笑) W杯に行けなかったという事では負けだけど。
そりゃ~やっぱショックだったよ。危ないシーンが多くても何とか耐えてくれ~って祈ってたんだけど・・・。
日本が将来、W杯の“優勝”常連国になったとしても、絶対に忘れちゃいけない試合だよね。
日本よりもっとロスタイムのない状況でUSA行きを阻まれたフランスにもショックを受けたけど。」


 ― じゃ、本大会の話に移ろうか。この大会はどの程度試合を観てたの?

「まず、多くの日本人がドーハの事もあって今までの比較にならないくらいW杯を観てたよね。
俺自身、衛星放送でほとんどの試合を観たよ。もちろん学校の兼ね合いもあって生放送ばかりではなかったけど。
おかげで高校2年の1学期のテストは散々だったよ(笑)」

 ― その時に限らずいつも良くないだろ?(笑)

「うるさいよ!(笑) そんな事は放っておけ!」

 ― どの国に注目して観てたのかな?

「フランスとイングランドが出場してない時点で結構味気ないものにはなっちゃうんだけど、
ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダには注目してたよ。
きっと皆と変わらないよ。でも大会が始まったらスウェーデン、ルーマニア、ナイジェリアのインパクトが!」

 ― ちょっと意外なのがコロンビアなんだけど。どうしてコロンビアに注目してたの?

「バルデラマ、アスプリージャ、バレンシア、バレンシアーノ、リンコン、エスコバル、アルバレス、コルドバ・・・
あのね、そらでこんなに名前が言えちゃうくらいタレント揃いだったんだよ!
南米予選でアルゼンチンを5-0で粉砕してんだぜ? しかもアウェイで! 注目しないほうがおかしいよ!」

 ― エスコバルと聞くと・・・例のUSA戦での自殺点で銃殺されちゃったんだよね。

「ナショナル・メデリンの一員としてトヨタカップで来た時には巧いな~っていう印象を受けたんだよ。
素晴らしいディフェンダーで注目してた。あの自殺点はしょうがないよ。まさか射殺とはね・・・。
マラドーナの薬物ニュースよりもはるかにショックだったよ。麻薬組織メデリン・カルテル絡みだとか・・・。
W杯やサッカーとは関係ないけど同じメデリンで来日したウスリアガも数年前に射殺されたよね。
今年に入ってもべセラが射殺された。03年のコンフェデに参加して、試合中に急死したカメルーンのフォエを
ピッチで助けようとしてた事でも知られている選手なんだけど・・・。そしてつい先日も元代表のサパタが・・・。
コーヒーと麻薬、そして銃の国、コロンビア ―。
優勝候補にも挙げられたけど、悲しい結果に終わってしまった。世界にネガティブな印象を与えてしまったね。」

 ― あくまでサッカーでだけど、逆にいい印象を与えたのはスウェーデン、ルーマニア、ナイジェリアって事?

「そうだね。ナイジェリアは前回のカメルーン同様の身体能力を活かした戦い方でスピードとパワーが凄い!
ただ身体能力が高いのは昔からだと思うんだよね。
急激に身体能力が上がったからW杯で戦えるようになったというワケではないはずなんだよ。
だから、テクニックや戦術というものが重要な要素なんだな~って判ってきたのはこの頃だね。
あっ、余談だけど前回ほど活躍できなかったカメルーンはユニフォームの名前をマジックで書いてたくらい金欠だった(苦笑)
ユニフォーム交換を申し出られても、換えのユニフォームがないから交換できない、といって断ってたとか・・・。
まぁそれはいいや。
で、スウェーデン。とにかくブロリンとシュバルツ、テルンという選手が素晴らしかった。
ダーリン、アンデション、そして今も代表のラーションらのFW陣も凄かったんだけど、先の3人の印象が滅法強い。
GKのラベリは色んな意味でウケた。
ルーマニアはビッグサプライズ! ドミトレスク、ラドチョウ、ポペスク、ペトレスクなど人材が揃ってて、
東欧のマラドーナと言われたハジとベッケンバウアーの再来と言われたベロデディッチが攻守を牽引した。
ま~ハジとベロデディッチに別の選手に例えられる形容は要らないね。ハジとベロデディッチでいいんだよ。
ベロデディッチは前回大会で話したユーゴスラビアの主力と共に、レッドスターの一員としてトヨタカップで来日して、
見事世界一に輝いたんだよね~。
スウェーデンとルーマニアに関しては個々の能力を最大限に発揮できる組織されたチームだった。
カウンター主体だったけど、とにかくW杯に旋風を巻き起こしたよ。」

 ― それまでW杯未勝利で、今大会で一気に4強へ進んだブルガリアは?

「ん~・・・。ストイチコフとバラコフ、コスタディノフ、レチコフがいたんだっけ?
それなりに活躍してたし、ストイチコフは得点王にも輝いているけど、さほど印象が強くないんだよね。
何でだろ? ドイツを破った試合は印象強いけど、先に挙げた国ほど気持ちが昂らなかったな~。
勝つときは苦戦気味、負けるときはあっさりって感じだったからかな?
初戦でナイジェリアにタコ殴りにされてるよね? なのに4強まで進出したのはある意味凄い!
でもって3位決定戦でスウェーデンにこれまたタコ殴りに遭う(笑) ん~掴み難い国だったな~。
欧州予選でフランスを奈落の底に突き落とした国ではあるんだけどね。」

 ― 開催国のUSAは予想していたよりも素晴らしいチームだったんじゃないかな?

「いいチームじゃないとおかしい(笑) ボラは素晴らしい監督だし、お金もある国というのは置いといて、
あれだけ年にまとまって多くの合宿を積んだ開催国が予選グループで負けたらマズイっしょ?
一過性なやり方はその後の伸び率がよくないと思ったよ。
コロンビアを倒し、ブラジルを苦しめた事は非常に評価できるけど。
日常から組織されて国が本気でサッカーに取り組めば、W杯の優勝も遠い話じゃないと思える国なんだけどね。
GKメオラ、ララス、バルボア、レイモス、ドゥーリー、ウィナルダ、スチュワート・・・
あれ?結構覚えてる(笑) いい選手はそれなりに揃ってたって事かな。
前回大会経験者も多かったし、まとまってたのは確かだね。」


 ― 決勝へ進んだブラジルとイタリアは後にして、アルゼンチン、オランダ、スペイン、ドイツについて聞こうか。
  まずアルゼンチンは南米予選で苦戦して、待望論の末にマラドーナを復帰させたね。
  プレーオフの末にUSA行きを決めたけど、今回もマラドーナのチームだったのかな?


「マラドーナのチームというと語弊があるけれど、良くも悪くもマラドーナだった(笑)
彼が入ってチーム状態は上がったけど、例の薬物使用が明るみになってから急降下しちゃったからね。
バティストゥータ、カニージャ、バルボ、レドンド、新星オルテガと攻撃陣は豪華だった。
シメオネ、チャモ、センシーニが守備陣にいたし。ルジェリもまだいたっけ?
初戦のマラドーナの得点なんて美し過ぎるパス交換からで、メタメタ興奮したよ!
マラドーナも興奮してテレビカメラに吠えてたけど(笑) ナイジェリアを退けたあたりから、
こりゃアルゼンチンは前回大会よりも数段強いな~と。でも、直後に・・・・・ね。
『娘に誓って薬物は使用してない!』と言い放ったマラドーナは娘に何て言い訳したんだろ?(笑)
パンツの中に薬物隠し持ってた勝新太郎の『もうパンツは穿かない(笑)』というセリフくらい笑っちゃったっけ。
結局、神を失ったアルゼンチンは決勝トーナメントでルーマニアの美しきカウンターに蹴散らされてしまったね。」

 ― そのアルゼンチンと前回決勝で戦ったドイツ。東西統一後に始めて出場したドイツは?

「まずね、このチームが残念だったのはリベロのオラフ・トーンがま~た怪我してしまった事。
インテルから復帰したマテウスとバイエルンで組んで、素晴らしい連携で頻繁にポジション・チェンジして
ディフェンス・ラインからゲームを作ってたんだよ。スルスル~と上がっていってね。
そのまま代表に持ち込んでたんだけど。結局大会ではマテウスがリベロを担当し、ザマーやへスラーが中盤に。
トーンが怪我しなきゃザマーはその後の大成はなかったんじゃないかな?
俺はトーンめっちゃ好きだったからさ、全盛期ともいえるこの頃のトーンをW杯で観られなくて残念だよ。
前回の優勝経験者を多く擁して、エッフェンベルクやバスラーという選手が加わったけど、
日中の試合が続いて高齢化が響いたのか、あまり良い結果を残せなかったね。いや高齢化は敗因じゃないかな?
経験が必要な大会ではあるし。何が原因で負けたかは判らないな。力はあったからね。
たださ、選手時代もだけど、監督としてもベッケンバウアーの後を継いだフォクツは気の毒だよ(笑)
全てを手に入れた前任者の後って、プレッシャーがハンパじゃないでしょ?」

 ― オランダは例によって大会前に確執というか、チーム内紛勃発だったよね。

「そ~らしいね。フリットが復帰するしないとか、フリットが出ない枠でファンバステンが何とか怪我を治すとか。
でも監督やクーマンあたりの派閥云々話や確執が原因か、結局のところフリットもファンバステンも
4年前W杯に忘れてきたものを取り返す事ができなかった。マルコの怪我はW杯どころじゃなかったはずだけど。
また、オランダはちょうどユーロ88制覇組との世代交代の時期に差し掛かっている段階だったんだよね~。
それら懸念材料があった割には、大崩れせずに準々決勝までいってブラジルを苦しめた、いいチームだったよ。
ベルカンプが順調に成長し、ヨンクやデブール兄弟が出現し始めて。クーマンとライカールトが締める、みたいな。
個人的にはね、ビンターとロイがもっと伸びてればな~って。若年層から注目されてたからね。
大きなインパクトには欠けたチームだたけど、将来を予感させられた。」

 ― W杯ではめっぽう期待を裏切り続けてるスペインは案の定といった感じだったの?

「ん~。評価は分かれるだろうけど、個人的には期待を込めて注目してた。
インサイドキックのパスを芸術の域にまで高めたグアルディオラやゲレーロという将来性の高い選手がいたからね。
グアルディオラ、めっちゃ好きだったんだよね~。彼を観るためにスペインに注目していたってくらい。
92年バルサでビッグイアー獲得し、同年バルセロナ五輪で大活躍し優勝、と若くして素晴らしいゲームメーカーだなと。
単純なインサイドキックなのに観ていて爽快というか、心が豊かな気分にさせられたもんだよ。
グアルディオラもゲレーロも決して出場機会が多くなかったのが不思議でならないよ・・・。
個ではタレントが充実してたんだよ。ルイス・エンリケ、イエロ、バケーロ、カミネロ、セルジ、フェレール・・・。
でもチームとして毎回イマイチな結果しか残せないんだよね~。
バルセロナ五輪のチームはマジで素晴らしいチームだったから、そのままフル代表に持ち込んで、と思ったけど。
この大会はいい方だったと思うけど、“ロビー”バッジョの一発に無敵艦隊!?撃沈と(笑)」


 ― じゃ、そろそろブラジルとイタリアについて聞こうか。この大会はロマーリオの大会ともバッジョの大会とも言われてる。
  どっちが正しいと思う?


「そう言われてるの? 人によってどっちも正しいのかもしれないけど、どっちもピントこない(笑)
大会通じてコンスタントに能力を発揮したのはロマーリオだよね。全てを持っているゴールゲッターだよ。
どんなカタチになっても自分を出せるというか、ゴールに直結するテクニックとスピード、パワーを兼ね備え、
背は低いけどジャンプ力があってヘディングもべらぼうに巧い。味方を活かす術も知ってるしね。
逆にロビーは大会前半では完全に死んでた(笑) 稀代のファンタジスタ、イタリアの至宝バッジョ・・・。
ユーベのキャプテンにしてアズーリのエース、時のバロンドール受賞者ともなれば憧れや敬意の対象でしょ?
プレッシャーや怪我で満足にプレーできなくて、チーム状態もよろしくなく・・・。
でもチームが何とかこらえて、決勝トーナメントから不死鳥の如く甦ったロビー。
ゴールの美しさやプレーのインパクトたるや、さすがに世界中の多くがロビーに心を奪われたんじゃないかな?
ロビーのストーリーは94年を語る上で必須項目だよ。とにかくドラマ性があった。
でも俺の中ではどちらかの大会という事にはならないな。決勝戦でゴールが生まれてれば違ったかもしれないけど。」


 ― イタリアはミラン時代に現代のプレッシング・サッカーを築いたと言われるサッキが監督だったよね。
  ナショナルチームでもそれは反映されて、その結果決勝戦に行ったんだと思う?


「いいや、全く思わない(笑) 確かにゾーンプレスを実行しているチームだったけど、大会中は得策じゃなかった。
だって欧州のゴールデンタイムに合わせた、猛暑の日中試合というスケジュールだよ?
消耗が激しくてミランで実践してたプレスなんて、あの環境、状況じゃ無理。
ノルウェー戦でプレスに行って、裏取られてパリュウカが退場になった試合は覚えてるでしょ?
で、ロビーが外されて、バレージも負傷して、マルディーニも交代使い切った後に負傷して、
最後はFWのマッサーロが左サイドバックに入って守りきって・・・。
あの試合でプレッシング・サッカーからカウンターサッカーに切り替えてる感じがするよ。
それにイタリアは俺の記憶が正しければ、全試合異なったスタメンだったはず。
先発の11人言われればどの試合か当てる自信あるよ(笑)
それだけ安定を欠いてたら、統一性がないと出来ないプレッシング・サッカーなんて無理なんじゃない?
間違いなく戦い方を変えてるし、ロビーのファンタジーがあったからこそ決勝まで進んだんだよ。」

 ― グループリーグではホントにボロボロのチームだったよね(笑)

「ホントだよ。なぜ決勝トーナメントで覚醒したのか判らない。あれがイタリアと言われればそれまでなんだけど。
82年の優勝とどこかダブってたしね。ナイジェリア戦試合終了間際のロビーのゴールが全てを変えたよ。
実況が解説者に『バッジョの94年は終わってしまうんでしょうか?』と聞いたら、即座に『そうでしょうね~』って。
あまりにもあっさりきっぱり解説の○中さんに言われたもんだから、実況の人も言葉に詰まっちゃってさ。
その数秒後だよ、ロビーの復活ゴール!! イタリアはともかく、ユーベ人間としては大興奮だったよ!」

 ― あれ?ユーベは応援するけど所属選手のナショナルチームでの活躍には興味なかったんじゃなかったっけ?(笑)

「当時は応援してたよ。でもこの大会後にロビーがボロボロでユーベに帰ってきてさ。疲労蓄積と度重なる怪我で
あまり活躍できなくなった。そこからだね、ユーベの選手の代表での活躍を手放しで喜べなくなったのは。」

 ― そのナイジェリア戦からはロビーの伝説が始まったよね。

「延長でのPKを含めナイジェリア戦で2ゴール、準々決勝スペイン戦で終了間際に劇的決勝点、
準決勝ブルガリア戦であっさり2ゴール。その試合で肉離れになったにもかかわらず、
決勝でも120分ピッチに立ち続けた。そして最後のキッカーとしてPK戦に登場。
右足から放たれたボールがバーを越え、USAの空に飛んでいった瞬間に94年W杯のピリオドが打たれた。
こんなシナリオは誰が想像できただろうか? PK失敗のロビーを誰も責められないよ。
でもロビーは終わっても泣かなかった。決勝進出を決めた時点で既に泣いてしまってたんだよね・・・。」

 ― 大会中に膝を負傷したバレージが手術して決勝の舞台に立っちゃってるし。

「マジで有り得ない!(笑) 優勝できなかったけど信じられない事をイタリアはやってのけたよ。
それまでの間にマルディーニやベナリーボ、コスタクルタが奮闘したしね。タソッティも肘打ちとかで貢献?(笑)
ロビーが大会前にW杯で得点王になると予想してたセリエ得点王のシニョーリも自己犠牲でチームプレーに徹した。
ディノ・バッジョとアルベルティーニが踏ん張りながら中盤を支えて大会中に恐ろしく成長したしね。
気の毒なのがロビーと同等の能力があると言われてたジャンフランコ・ゾラだよ。
ナイジェリア戦で途中出場ながらあまりにも不可解な判定で一発退場し、10分くらいしかピッチに立てず・・・。
開幕戦のボリビアのエース、エチェベリの記録は破れなかったけど(笑)
でも色んな不遇を乗り越えて強くなったチーム、それがこの大会のイタリアだろ~ね。
メディアの情報力という側面もあるけど、日本人でイタリアが大好きっていうのよく聞くでしょ?
個人的にぶっちゃけ面白いサッカーしているとは思えないけれど、こ~ゆ~ドラマ以上のドラマを提供しちゃうから
魅力を感じる日本人が多いのかもしれないね。ただのアレ・ギャルやガットゥーゾ・マニアは放置しとけ(笑)」


 ― そんなドラマチックなイタリアを決勝で破ったブラジル。PK戦の末に黄金のトロフィーを掲げた。
  サッカー不毛の地と言われたUSAでの大会で、地理的アドバンテージはなかったけど、結局はブラジル。
  パレイラは非常にバランスの取れたチームを作ったね。


「ブラジル国内では優勝したのに守備的過ぎるという声が上がったとか。ブラジルにしては久々のタイトルだったのに(笑)
ブラジルも当初は順風満帆といったワケじゃなかったよね。南米予選で初めての敗戦を経験したり。
ブラジルとしては一度背水の陣に陥って、予選最終戦かな?国民の待望論もあってロマーリオを召集。
彼は『2得点する!』と豪語してホントに彼の2ゴールでW杯の切符をあっさり手に入れちゃった。
でも本大会ではレギュラーのセンターバック、ゴメスとロシャという二人のリカルドが揃って怪我しちゃってね。
アウダイールとマルシオ・サントスの、いわば急造CBで臨んだ。当たり前の話、結構不安視されてね。
ただ、それで崩れる事がなかったワケだから、言う通りバランスがよかったんだろうね。選手層の厚さも証明したね。」

 ― この大会ではソクラテスの弟ライーがセレソン・ブラジレイロの10番を背負っていたけれど、あまり活躍できなかった。
  当時ブラジルの10番としては相応しい選手だったと思うけど、力を見せることが出来なかった。何が原因だったんだろう?


「ブラジルの10番として相応しいというのは、あくまで前回のシーラスと比べれば、という注釈が必要だけどね(笑)
サンパウロでクラブ世界一に輝いてて、まぁ実績もあるにはあったけれどね。
この大会で活躍できなかった原因なんて俺が判るはずないよ(笑) 怪我してたのかな~?とにかく不調だった。
でもブラジルはいわゆるトップ下の選手を置かずにドゥンガとマウロ・シルバがゲームを組み立ててた。
中盤の底からボランチという役割をこなして攻守をリードしてたよ。俺にとってボランチという言葉が最も似合う選手って
マウロ・シルバなんだよね~。ホントに能力の高い素晴らしい選手だよ!!
ゲーム・コントロールよし、シュートやラスト・パスよし、ボール奪取もよし。
ドゥンガが声で引っ張るタイプならば、マウロ・シルバはプレーで引っ張るタイプっていう印象がある。
日本ではメディアの間違った解釈によって、ボランチという言葉が無条件で守備的MFに当てはめられてる昨今だけど、
ボランチってポルトガル語でハンドルとか舵取りっていう意味だよね? つまりポジションじゃないワケだよ。
ゲームメーカーやプレーメーカーといった役割であって、ポジションである守備的MFとイコールではないんだよ。
まぁ言葉の概念は大きな問題じゃないけれど、とにかくマウロ・シルバがこのチームの中心だったって事を言いたい(笑)
そして彼がいたから10番ライーが不調でもチームが機能していたんだと思うよ。
もちろん悪童と言われるロマーリオをも叱咤できるドゥンガの存在も大きい。」

 ― スペースも時間もなくなって、ゲームを作る役割の選手のポジションが低くなり始めた時代だよね。
  この大会ではグアルディオラ、レドンド、アルベルティーニ、シュバルツといった選手が該当するんだろうね。
  ハジも下がってゲームを組み立ててたし。


「そうだね。でもブラジルの中心がマウロ・シルバだといっても、それこそどこからでもチャンスを作ってた。
サイドバックのジョルジーニョとレオナルドは上がりまくるし、ジーニョはアクセントをつけてたし。
そしてまさしくこれぞコンビというベベットとロマーリオのアタッカー・デュオ!観ていてワクワクしたな~。
ジョルジーニョの控えがカフーで、レオナルドが出場停止になっても弾丸フリーキッカーのブランコがいた。
ブラジル国民は守備的だって言ってるみたいだけど、この大会で最も攻撃的だったのは控えも含めてやっぱブラジル。
決勝戦で出てきたビオラっていうリザーブ選手なんて今のアドリアーノみたいな選手だったしさ。タレント豊富!!
気候のせいもあるけどカウンター主体のチームが多かったし、そんなチームが勝ちあがっていった大会において、
ブラジルが優勝できたのは攻撃力と攻守のバランスだったと思うよ。」

 ― ベベットとロマーリオはそんなに素晴らしいコンビっぷりを見せてたの?

「ロマーリオが少しエゴを捨ててチームにアジャストさせたのが大きいかもだけど(笑)
ああいうコンビ・プレーこそイメージの共有っていうのかな? 互いのパスの先には互いがいるというか、
彼らの領域に入らないと理解できない感覚っていうのが存在しているんじゃないかと思った。
高い質と無駄のない運動量、恐ろしいほどの次元でイメージを具現化できる技術。
1+1が2や3じゃなくて∞になっている感じがした。それくらい持ち味を引き出して発揮させてた。
17歳でメンバーに選ばれてたロナウドが割って入る隙間がなかった。」

 ― ブラジルの4度目のW杯優勝は妥当な結果だった、と?

「それなりに苦戦した試合はあったけど、ホントにあわやという試合はなかったと思えるくらいだから妥当だと思う。
決勝こそスコアレスだったけど、この大会でブラジル以上に力があるチームはなかったと思うよ。」


 ― じゃ~さ、話は尽きないと思うけど、そろそろこの大会の総括をよろしく。

「ホントにもっとマニアックなネタが結構多くて他にも言いたい事があったけど、読んでる方にあくびさせちゃったり、
鼻くそほじくっちゃうほど長くなっちゃったからここら辺で(笑)
総括と言ってもまとめるような事はないんだけど・・・。
一つ言えるのはこの大会から本格的にW杯が商業・興行に重きを置いたものになってきてしまったってこと。
選手のコンディションよりも、お偉いさんの懐やブルジョワな方々の生活を考えられたスケジュールでさ。
気温35度以上の悪条件で試合させられた選手にとって、あまりにも残酷な大会になってしまった・・・。
そんな中、面白い試合が多かったのは非常に喜ばしい事だけど。
レベルでいうと優勝したブラジルですら、ミランやバルサより劣ると思えるものになり、
もはや世界最高峰の大会はチャンピオンズ・リーグになってしまった。
優勝国の戦術が後の4年間の世界のサッカーを構築し、主流になると言われてたものが、
移籍の活性化や情報伝達の活発化により、クラブ主体の流れに移行し始めていったね。
でも、世界最高峰ではなくとも、やはり世界最大級のイベントとしてW杯の価値は色褪せる事はないと思う。
あの猛暑の中で踏ん張って素晴らしいものを披露してくれた選手たちを見たら、やっぱりそう思う。
そんな事をうだうだ言ってる俺自身は、代表よりもユーベや東京なクラブ至上主義人間なんだけどさ(笑)」

 ― なんじゃそりゃ!?(笑)

「だからさ、クラブってやっぱり日常で、代表ってのは非日常なんだよ。
W杯ってのは生活やレベルアップといった事よりも、国の威信を賭けた名誉の大会だって言いたいワケだよ。
注目して肩入れする国はその時毎にあるけど、日本代表よりも応援する国なんて有り得ないって事。
でも俺にとって日本代表はユーベや東京以上の存在には成り得ないってな話しなんだけど(笑)」

 ― なんか総括にはなってないけど、サッカー界の流れに大きな変化があった時代の大会って事だね?

「ま~簡単に言っちゃえばそんなとこだぁね。」

 ― じゃ、恒例の項目別セレクションをよろしくね。

「う、うん。。。ぶっちゃけ記憶だけでしゃべる(書く)のってちょっと限界があるよ(笑)」




【94年USAワールドカップ セレクション】

■ ベストゲーム
1位 : 決勝  ブラジル vs イタリア
       セレソンの迫力ある攻撃力にトータルバランス、イタリアのバレージによるラインコントロールと個人戦術。
       マニアックな試合かもしれないけれど、試合中に何度も吠えてしまうようなプレーが自分の心を支配した。
       アズーリの涙。バレージの号泣、バッジョのうつむき、マルディーニの落胆にパリュウカの脱力・・・。
       カナリアによる王国復権。闘将ドゥンガの力強い雄叫びと、天に祈りを捧げるタファレル・・・。
       そしてブラジル陣営全員による、数ヶ月前のレースで命を落とした祖国の英雄アイルトン・セナへの追悼・・・。
       スコアレス・ドローでありながら、見所満載の試合だった。

2位 : 決勝トーナメント1回戦  ドイツ vs ベルギー
       猛暑での大会にあって、雨が降り涼しげな気候の中での試合だった。
       ピッチ・コンディションが良かったからか、取って取られて取り返されて・・・な好ゲームに。
       W杯では不思議なくらい力を出しちゃうベルギーのファインプレーとディフェンディング・チャンピオン・ドイツの意地。
       観ていて爽快で手に汗握る試合だった。
 
3位 : 準々決勝  ブラジル vs オランダ
       このカードにして前半はなんだか退屈な試合。均衡というよりも膠着といった感じに。
       しかし後半ですよ!!
       ロマーリオの素晴らしいゴールとボールに触らないアシストでブラジル2点リード。
       終わったか、と思った矢先にオランダの追い上げ開始、そして同点へ!
       勝敗を分けたのはロベカル前の弾丸フリーキッカーといえばこの人!というブランコのFK!
       レオナルドの出場停止によって得たチャンスを活かすだけでなく、決勝ゴールをあげ、激闘に終止符を。


■ ベストゴール
1位 : マラドーナ (グループ・リーグ アルゼンチンvsギリシャ)
       テレビで観てて目が追いつかないほどに目まぐるしいパス交換にしっかりとコースをついたマラドーナのフィニッシュ。
       帰ってきた。ディエゴがW杯のピッチに帰ってきた!
       その後の事は・・・パパとママに聞いてくれ(笑) 「ダメ、絶対ダメ!」

2位 : ゴイコチェア (グループ・リーグ スペインvsドイツ)
       グアルディオラを起点に自陣から流れるようなパスワークでドイツを翻弄!
       センタリングのようなゴールだったけど、過程が素晴らしく意外性のあるゴールと捉えれば実に爽快!

3位 : バッジョ (準々決勝 イタリアvsスペイン)
       残り時間もあと僅か、自陣でボールを奪ったアズーリは蹴りこむというよりは縦に繋ぎ、抜け出したのはバッジョ!
       GKをかわし、フィニッシュし、後転し、ガッツポーズし、皆がロビーに抱きつき・・・
       アシストしたシニョーリはあえて一旦待ち、マンツーマンで抱き合いたそうにしてるところまでがセットだぞ!

4位 : ロマーリオ (準々決勝 ブラジルvsオランダ)
       横からのセンタリングをあんなにも華麗に決めちゃうなんて芸術的というか一瞬の閃きというか。
       バウンドのタイミングが合わないとみるやステップを変えてボールを捕らえちゃうんだもんな~。
       もうセンスの問題かもしれない。

5位 : ドミトレスク (決勝トーナメント1回戦 ルーマニアvsアルゼンチン)
       FKで決めた1点目はもちろん素晴らしいが、やはり2点目のパスワークによるカウンターが凄かった。
       ハジの2度に渡るスルーパスで最後に抜け出したドミトレスクのゴールはこれまたスペクタクル!!
       この急所を突くパスに点で反応したゴールにはアートな香りすら覚えた。
       


■ 記憶に残るプレイヤー
 ロマーリオ、ベベット、マウロ・シルバ、ドゥンガ、ジョルジーニョ、マルシオ・サントス(以上ブラジル)、
 “ロビー”バッジョ、マルディーニ、アルベルティーニ、ディノ・バッジョ、ベナリーボ、バレージ(以上イタリア)、
 ブロリン、シュバルツ、テルン(以上スウェーデン)、ストイチコフ、レチコフ(以上ブルガリア)、マテウス、クリンスマン(以上ドイツ)、
 ハジ、ドミトレスク、ベロデディッチ(以上ルーマニア)、グアルディオラ、ルイス・エンリケ、カミネロ(以上スペイン)、
 ヨンク、ベルカンプ(以上オランダ)、シャプイザ、ズッター、スフォルザ(以上スイス)、バルボア、ウィナルダ(以上USA)、
 イケキニ、フィニディ、アモカチ、オリセー(以上ナイジェリア)、ホン・ミョンボ(韓国)、サンチェス(ボリビア)ほか


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  1. 2006/05/02(火) 23:09:46|
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