色んな角度で蹴ってみる  ~白黒と青赤のある日常~





ユベントスとFC東京を中心とした雑感やら (2012年9月からTwitterをメインに)

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たった一人のヴェルトマイスターシャフト

ドリブルやパス、インパクトのあるゴール、そして戦術理解度の高さおいて、世界にその名を轟かせた男が、
ボールを保持していない守備の局面でも、相手を追い続け、献身的に走っていた。
決して口には出さないが、チームの勝利の為に、辛い時こそ誰よりも率先して走っていた。
持久力に長け、フィジカルの強さも持ち合わせているという理由だけで片付けてはいけないほど走っていた。
ただガムシャラに走るワケではなく、状況に応じて当たり前のように全力で。
自己犠牲 ―。
ジーコの日本代表になってから、俺がその男に対して常に抱いていた事だ。


ブラジル戦の終盤、男はふらつきながら走っていた。
時に太ももを叩きながら懸命に自分を奮い立たせ、最後の最後まで力を振り絞るように走った。
少なくとも俺にはその男の気持ちが伝わってきた。

ここまでの闘志と気迫で戦った選手は一人だけだった。
男の姿、プレー、気持ちを汲んだ選手、汲もうとした選手は、同じピッチに、同じユニフォームにはいなかった。
少なくとも俺にはその男以外から伝わってこなかった。
フィールド・プレーヤーとは異なり、走る事で気持ちを表せないポジションの川口能活は、
終始気迫のこもったファイン・プレーでチームを支え、持てる力で応えていたけれど。
終了の笛がなると、男はピッチにぶっ倒れてしまった
クロアチア戦後は一瞬座り込むだけだったが、全てが終わってしまったブラジル戦後はさすがに・・・。


相手がブラジルだから、という理由だけで他の試合と比べて特別視するつもりはない。
それに日本としてはW杯はブラジル戦が全てではなく、むしろその前の2試合について言及すべきだろう。
でも、セレソン・ブラジレイロの選手ほとんどが欧州のクラブで中心選手として活躍し、ブラジル国民だけに留まらず、
世界中で最も人気のあるチームという事を考えると・・・。

オーストラリア戦やクロアチア戦なんて、ぶっちゃけ当事者しか観ないだろう。
よほどのサッカー好き、暇人、そこに携わる仕事をしている人以外は観ていないのでは?と思う。
しかし、ブラジル戦となると話が違う。
日本人にとっては、日本のいるグループF、という捉え方だけれども、
世界中の人からしてみればきっと、優勝候補の筆頭ブラジルがいるグループF、だと思う。
しかも格下が相手ともなれば、ブラジル特有の“魅せるプレー”を期待する人も多いはず。
世界中の人の目がこの試合に向いていた事は容易に考えられる。
ブラジルの英雄ズィ~コが率いる日本が相手ともなれば尚更・・・。


申し訳ないが、俺はブラジル戦に関して、前の2試合ほど日本を応援していなかった。
いや応援する気力などもはや失ってしまったと言っていい。
とにかくオーストラリアとクロアチアの試合に賭けていたから脱力してしまった。
カラ元気やキレイごとで自分に嘘を付く事がもうできなくなっていた。
「早く切り替え・・・」「もう勝つしか・・・」という身も実も伴っていない言葉だけの言葉に、いい加減嫌気がさしていた。

ただ、そんな俺とは違い、一人を除く日本選手たちはブラジル戦に揺るぎない自信を持っていたみたいだ。
ブラジルに勝つ事が当然であるかのように、確実な勝ち点3の試合として捉えていたに違いない。
なぜなら、勝たないと後がないと捉えていたクロアチア戦の後半、果敢に行くのを自ら止めたのだから・・・。
あそこで必死に勝ち点3を取りに行かず、夜のベストファーレンに先送りしたのだから・・・。
日中のクロアチア戦よりも夜のブラジル戦の方が、勝つ可能性が絶対的に高いと判断したんだよな??


ブラジル戦は前の試合よりも楽な気持ちで観ていた。
ただでさえブラジルという響きでテンションが上がるワケだし、世界中が注目しているブラジルの試合だし。
でもそこで勝ち点3が必ず入る計算なんだったら、力んで観る方が不自然だろ?という気持ちで入っていった。


果たして ―。
なんともお粗末な試合だった・・・。
3試合通してみても、これほどまでに戦えない集団だとは思っていなかった。


各年代の世界大会でブラジルと対戦経験があり、日本のW杯全試合に出場している唯一の男、
ピッチに倒れる事を嫌い、ファールされても踏ん張り、削られても痛さを表に出さず直ぐに立つ男は、
試合後、交換したカナリヤ色のユニフォームで顔を覆い、ピッチの真ん中で仰向けになって泣いていた
初めて見る彼の姿だった ―。


死と隣り合わせの世界に住む、“SAMURAI”に見立てた今回のワールドカップ日本代表。
”と呼べるような選手は、中田英寿たった一人だけだった・・・。


日本の “FIFA Fussball Weltmeisterschaft Deutschland 2006” が終わった ―。


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  1. 2006/06/23(金) 13:00:59|
  2. ワールドカップ|
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  4. コメント:3
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コメント

侍、一人。

>日中のクロアチア戦よりも夜のブラジル戦の方が、勝つ可能性が絶対的に高いと判断したんだよな??

この意見には賛成です。
「彼」だけが、プロでした。
わたしが賞賛よりも寧ろ同情する気になるのは、やはり、そういうことなのだろう。
  1. 2006/06/24(土) 04:13:01 |
  2. URL |
  3. 大蔵造幣 #-
  4. [ 編集]

彼は侍です。

彼の存在が時にはチームにマイナスになることもあったでしょう。
彼の背中が、セレソンと同じように大きく見えたのは私だけでしょうか??
私達も切り替えて次に進みましょう。



個人的にはメキシコの最終節を手本にしてほしい。諦めない姿勢と、勝ち点を取りにいく自分達の状況。

次世代の若い侍に期待、、、
  1. 2006/06/24(土) 09:12:15 |
  2. URL |
  3. ZAMORANO #-
  4. [ 編集]

>大蔵造幣さん
当たり前の事をどんな状況でもどんな大会でも当たり前のようにやる、そんな意識を持つ彼は賞賛に値します。
でも日本は全体的に当たり前の事すら出来ていなかった・・・
その意味では自分も同情という気持ちになってしまいます。


>ZAMORANO兄さん
彼の存在を活かせなかった事が日本最大のマイナス点かもしれないね。
絶対的に必要な選手だと思ってたし。

ぶっちゃけあまりにも悔しく情けない思いでしばらくは切り替える事ができない。
排除するのは簡単だけど、どう切り替えるかが最も大切だと思うし、
俺は今はその答えが明確に出せないでいるよ。
  1. 2006/06/24(土) 17:06:08 |
  2. URL |
  3. TATSU@Author #TpXiG7qk
  4. [ 編集]

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