色んな角度で蹴ってみる  ~白黒と青赤のある日常~





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最後の勇姿 ~96年組へのオマージュ~  vol.2

ハッキリ言ってしまうと、俺はフィーゴという選手が好きではなかった。
ポルトガルのスポルティング・リスボンで頭角を現し、目を付けたユーベからのオファーに仮契約を済ませた後、
より高値でオファーがあったパルマとも仮契約という二重契約したから、というワケじゃない(笑)
(リスボンとも契約中だったから三重契約か!?笑)
その件でイタリア国内で2年間のプレー禁止を言い渡され、格安な移籍金でバルセロナへ行き、
結果的にスーパースターにまで登りつめたやっかみから、というワケでもない(笑)
間違っても、あの濃ゆい顔が生理的に受け付けない、というワケでもない(笑)

バルサでプレーした後、大騒動になったマドリーへの移籍劇を経て、バロンドール受賞者にもなったフィーゴ。
世間的には今でもバルセロナでのフィーゴこそ全盛だったという評価が大半をしめているのだが・・・。
(確か移籍の年に受賞した“Ballon d'Or (黄金の球)”なので、バルサでの功績が多いに含まれてると思う。)


俺は、このバルセロナでのフィーゴのプレーこそが好きではなかった。
もちろん要所で凄いプレーヤーであるのは間違いないし、バルサな人々に多くの喜びを提供したのは事実だろう。
しかしウイング・ポジションで華麗な技を披露する反面、テクニックに溺れて自己満足に走る傾向があった。
あくまで俺の視点だけれど、ゴール前で絶好のポジショニングでセンタリングを待っている選手をよそに、
シンプルにゴール前へクロスを供給すればチャンスなのに、サイドで何度も切り返しを行い、
自らセンタリングするタイミングを失い、ゴール前の選手の得点機を奪っていた。
バルサのFWがフィーゴの切り返しの度に、何度もポジション修正を強いられ、
挙句には絶好機を失った事に対して嘆いていた表情が今でも思い出される。

あぁ、フィーゴっていう選手は金儲けのために手段を選ばないガメツイ奴なのかな~、
プレーにもチームの勝利より自分さえ良ければっていう面が出ちゃってるフシがあるよな~、と。
ゴールに直結するストライカーのプレーならまだしも、チャンスメーカー的な選手がそれだとな~、と。


ただ、ポルトガル代表では違った。
ポルトガル代表のフィーゴを初めて観たのはEURO96、イングランド大会。
91年ワールドユースを制し、ルイ・コスタ、パウロ・ソウザ、フェルナンド・コウト、ジョアン・ピント、
セルジオ・コンセイソンたちと共にゴールデン・エイジと言われた若いメンバーの中に彼はいた。
そこでのフィーゴはサイドに張り付いたプレーだけではなく、バイタルエリアを自由に動き回っていた。
単純なスピード勝負ではなく、憎らしい駆け引きや相手の呼吸すら計算に入れるような独特の間合いで
敵にタイミングをつかませず、守備を無力化させてしまうドリブルを適材適所で披露していた。

クラブでのフィーゴが自分のキャリアとお金の為のプレーヤーであるならば、
ポルトガルでのフィーゴは国の誇りと仲間の為のプレーヤーとして戦っていた。
(ある意味、真のプロフェッショナルなのかもしれないが・・・)


あの時から10年 ―。
クラブシーンでは、国内タイトル、CL、個人賞など考えうる全てのタイトルを手にしたフィーゴは、
しかし、ナショナルチームに至っては、トロフィーケースに大きなスペースが存在していた。
かつてゴールデンエイジと呼ばれた彼の仲間たちは代表のユニフォームを脱ぎ、あるものは既にスパイクを脱いだ。
フィーゴ自身も一時期代表のユニフォームを脱いだ。(本人は一時的な疲れから休んだと言っているみたいだけど。)

でも、彼は戻ってきた。
所属クラブのレアル・マドリーで出場機会が減り、欲求の高まりを覚えたというのもあると思うが、
フェリポンからの復帰要請もあり、やり残した事を全うするためナショナルチームのフィーゴとして帰ってきた。
そして前回の韓日W杯で屈辱的なグループリーグ敗退に涙した彼は、W杯のピッチへ忘れ物を取りに来た。
才能ある若き新しい仲間と共に・・・。

俺的にはチームの中心は明らかに凸になるんだけど、ポルトガル史上最も経験のあるフィーゴは、
闘志溢れる精神性や自分の良さを出すと同時に献身的なプレーにと、その存在感を余すところなく発揮した。
そして今を懸命に尽くすと共に、次の未来ある世代にも何かを残そうという気持ちが感じられた。
仲間を信頼し、自分の活躍より彼らの良さを引き出そうとするプレーをより心掛けていたような気がする。
かつてなら無理にでも勝負に行っていたような場面でも、今大会ではパスを多く選択していた印象を受ける。
決して年齢的・肉体的な衰えから来る逃げのパスではない。
アンゴラ戦のアシストのように自分でガンガン行けるところは、しっかりと証明しているのだから。
上手く言えないけれど、若き仲間の成長を促し、楽しんでいるような雰囲気すら感じられた。
コンディションに問題を抱えていたのかもしれないけれど、EURO2004の時と違い、途中交代を受け入れていたしね。
そして昔なら率先して蹴っていたであろうPK、自ら得たPKであればボールを奪ってでも自分で蹴っていたはずのPKを、
後継者と言われるクリスチアーノ・ロナウドに託した。(譲るシーンを確認できなかったので憶測だけど・・・)


 準決勝を終え、かつての同僚にして同い年、
 節目節目で共に戦ってきたジダンと健闘を称え合い、
 戦いの結晶である汗が染み込んだユニフォームを交換したフィーゴ。

 06WM、ポルトガルの世界制覇の夢が、
 決勝戦進出を前にして絶たれた瞬間だった。

 母国の英雄・黒豹エウゼビオが成し遂げた
 ベスト4を越える夢が叶わなかったと同時に、
 白豹ルイス・フィリペ・マデイラ・カエイロ・フィーゴの
 大航海時代は終わりを告げた ―。

 しかし、そこには4年前に流したものと同じ涙はなかった。


ひょっとしたらフィーゴは若い世代に、3位決定戦の出場を譲るんじゃないかな? (え~っと違うかな??笑)


EURO96から既にチームの中心的存在だったけれど、
この10年の間に凄い選手から偉大な選手へと上り詰めたフィーゴ。
その間にポルトガルは細かいパスを繋ぎながら、サイドでガンガンにドリブルを仕掛けるサッカーを確立した。
そして ―。
フィーゴが築いたスタイルを、フィーゴがポルトガルに残していった多くの偉大なものを、
彼のプレーに憧れて育った若者たちがしっかりと受け継いでいく事だろう・・・。


Aqui...Onde a terra se acaba e o mar comeca.....
Obrigado, Figo Vai Vai, Portuguesa!!



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  1. 2006/07/06(木) 22:50:18|
  2. ワールドカップ|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2
<<最後の勇姿 ~96年組へのオマージュ~  vol.3 | ホーム | ぶっちゃけ、まだなんです・・・>>

コメント

相変わらず良い写真載せてんなーww
私も、彼のコネクリドリブルには??な人でした。
我がチームに移籍してきた時も期待はしていませんでした。。

ごめんフィーゴ。あと美人の奥さんにも謝罪。

あんた巧すぎるよ。。
1対1での駆け引き。
ゲームの流れを見る力。
パス。シュート。
そしてドリブル。。。

すげーよ。
試合に出るのと、ベンチではチームが雲泥の差。

まだまだ頑張って、黒青を牽引してください。

  1. 2006/07/07(金) 08:45:12 |
  2. URL |
  3. ZAMORANO #-
  4. [ 編集]

Re:

>ZAMORANO兄さん
若い世代に、出場を譲るんじゃないかな?なんて書き方したけど、
間違いなくフィーゴ自身は出場しないと思ってた3位決定戦。
何だかんだで途中出場して素晴らしいアシストを決めたね(笑)
切り替えしなどせずにシンプルな、そして正確なクロスで。

そ~いやフィーゴがC.ロナウドにPK譲ったシーン見て感動したって言ってたけど、
その映像はどこで映ってた?
色々チェックしたけどアナウンサーが伝えてるだけで映像確認できなかったが・・・。
教えてくれ!!! フィーゴのそ~ゆ~シーンが見たい!!
  1. 2006/07/10(月) 23:01:07 |
  2. URL |
  3. TATSU@Author #TpXiG7qk
  4. [ 編集]

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